水稲疎植栽培(収穫)
2006年8月 6日 天草地区
4月に株間24㎝(45株/坪)の疎植で田植を行った天草市の新田様の田んぼで稲刈りを行いました。
株間18㎝(60株/坪)の慣行栽培と1株あたりの生育結果を見てみると、いずれも疎植栽培のほうが上回る結果が出ました。
【 1 株 当 り の 結 果 】
慣行栽培 疎植栽培
茎数 19本 32本
1穂粒数 79粒 107粒
根数 少ない 多い
また、慣行栽培の稲には紋枯れ病の発生が多く見られたが、通気性が良い疎植栽培の稲は紋枯れ病の発生は少なく、カメムシによる被害も少なかった。
天草の普及指導課の調査結果では、疎植区と慣行区との反当りの収量は、ほぼ同等で、玄米千粒重は疎植栽培のほうが重いという結果も出ています。
生育期間の短い早期栽培地区においても株間の狭い慣行栽培よりも株間の広い疎植栽培が良い結果を得られた事から、新田さんはとても喜んでおられ、来年もまた疎植で植えるとの事でした。